
こんにちわ~とぅらんく芸術鑑賞部です~^^
グランド・キャニオンシリーズ、後半はポール・ウィンターの「Cangon」です。
この人、昔はバリバリのジャズメンだった人です。ソプラノサキソフォニストです。
第二のデイブ・ブルーベックとも言われたくらいだったそうですが、路線変更したみたいです。
ポール・ウィンターが初めてグランド・キャニオンを見たのは1963年だそうです。
サウス・リムの崖でソプラノ・サキソフォンを吹いたら、音が広漠さの中に消えていったんだそうで、
不思議に思い、下方の深みにとても音響の良い場所があると思ったんだそうです。
それから10年後、ポール・ウインターはグランドキャニオンの音響の良いところを探すために、南西部からグランド・キャニオンに至り、
ブライト・エンジェル・トレイルをヒッチハイクで下り、サキソフォン片手に、響きの良い空間をいくつか発見したそうです。
またそれから7年後、やっとグランド・キャニオンを題材にしたオリジナルに挑戦しようと、ポール・ウインターと仲間たちは再度グランド・キャニオン入りして、コロラド川を筏で下ってキャニオンを体験し、また現地でレコーディングもしたようです。
2週間グランド・キャニオンに滞在したらしいですが、キャニオンの精神を理解するのがやっとだった、とのことです。
それからまた5年、(この持続力、恐ろしい。芸術家というのはすごいなあ)またもやグランド・キャニオン入りして、レコーディングし、やっとのことで、キャニオンの「表面をかする」ことに成功したということです。
ではでは、やっとのことで第一曲目
GRAND CANYON AUNRISE
まずパーカッションの演奏から始まりますが、「ベンデイール」という北アフリカのフレームドラムというものが使われています。
あれ?スピーカーの音割れかな?というような感じの音が出ます。
次いでソプラノ・サキソフォン(ウィンター)インプロヴィゼイションしてます。日の出前のエア感が心地よい。
しばらくすると、パイプオルガンが重低音で加わり、次いで、サキソフォンと共鳴し、
中空を舞うようなサウンドが高揚して、次いで日の出と相成ります。
心洗われる日の出の光景です。あ、日の出のサウンドか。
このCDは、グランド・キャニオンと大聖堂で録音されています。
いやはや、自分が行ったことのない場所なので、調べながら書きました。
サウス・リムとかブライト・エンジェル・トレイルとか。
調べると、行きたくなるなあ~
長くなりましたので、ここでまた一区切りにしてティータイムにいたしまする。
(それにしても、音楽で日の出を表現できるなんて、すごいなあ~)