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手作りノートとカルトナージュの布箱を主にハンドメイドしています。ハンドメイドのみならず、色々な事に興味深々です。 芸術鑑賞やポエムを読むこと、絵を描いたり、最近はまった短歌のことなどを、自由気ままにコメントして行きたいと思います。歴史、地理、文化、上げるときりがありませんが、それらを一つのコスモロジーに昇華できたらと思います。

禿頭考

こんばんわ~歴史研究部でございます~^^

最近は民俗学友の会の人と一緒に読書してましたが、なぜか、民俗学さんばっかり語っておりました。
私が考察しても良いような内容なんだけど、民俗さんも、出番が少ないから、譲っておりましたw

最近、なんの話からそうなったか忘れましたが、妹が、
「どうして江戸時代の人は頭をそっていたんだろう?」
というようなことを言っておりました。
別に知りたいわけじゃないでしょうに、(妹は歴史が苦手)今の常識を何も疑わないで発言していたのが気になりました。

話は飛んで、ミシェル・フーコーに関する内田樹氏の本を読んでおりましたが、
歴史を、いま、ここ、私、を起点にして考慮する仕方に疑問を差しはさんでおられました。

いま、ここにいる私が抱いている常識は歴史を経て初めて常識となったのであり、それゆえ、いま、ここ、私を起点に歴史を考慮するのは間違っているという内容でした(多分)。

それで、それを、妹の疑問に当てはめて考えたくなったのですw

妹に聞かせるわけではないのですが、頭のてっぺんに毛がないのがかっこ悪いという感情は、江戸時代以降に生じたものでしょう。(多分)
では、どうして、江戸時代の人は頭を剃ったのか。
専門知識がないのに語りますが、なんとなくこうだったのではないか。

まず、戦国時代に兜を頻繁にかぶる武士たちが、兜をかぶっていない時よりも兜をかぶる時の方が多いので、長く兜をかぶっていても不快ではないように頭を剃った。
次は、兜を頻繁にかぶって戦を頻繁に行う武士は武士の鏡という考えが広がった。
それゆえ、頭を剃ることが、勇猛な武士であることを表す記号になった。

後に、頭を剃ることは、武士であることを表すものになっていった。
時代が安定すると、公務に着く武士は頭を剃るのが一般的になった。
それが庶民に広がった。

頭を剃っているのは江戸時代の人ばっかりではなく、中国の清の男性も剃っている。
ラーメンマンみたいな髪型です。

頭を剃るのがかっこ悪くなったのは、欧米がアジアに進出してから後のことであるのではないでしょうか。

今の自分からばかり過去を見ていると気付かないけど、江戸時代から今を見たら、どう見えるのでしょうね。






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