ども~とぅらんく詩歌の会です~
昔々、仕事の時にいつも通っていたとある場所に、大きな木が在りまして、いつもあいさつするような感じで見ておりました。
ある日、そこの場所に行った時に何となく違和感がありまして、何だろうと?と思ったら、いつもの大木氏が消えていたのでした。
わたくしは大木が大好きでして、その大木氏も敬愛しておりましたが、
ものの見事に拭い去られてしまったのです。
なんだろう、悲しかったです。お友達でした故。
「大木の死」
私の愛しい大木が殺された
彼は刃を見せられても逃げも隠れもしなかった
それで、逃げも隠れもしたことのある人間は
私の愛しい大木を殺した
ああ 君は逃げも隠れもしなかった
血は一滴も流れなかった
だから私は代わりに叫んでやった
ああ!!ああ!!と叫んでやった
死んでしまった大木よ
私は君を愛していた
だけどだれも君を愛さなかった
だから私は君を愛した
誰からも愛されない者よ
君は確かにそこにいた
天に向かって大きな手をあげて
ただずっとずっと突っ立っているだけだった君の周りを多くの人間たちが行ったり来たりしていた
君の周りで人間たちが
愛しあったり憎みあったりしていた
その中で 君はいつもコ・プレゼンスだった
誰が君に感謝した?
君はいつもコ・プレゼンスだったよ
雨が降れば雨よけとなり
カンカン照りの日は涼をあたえて
君はいつもコ・プレゼンスなのだった
その謙遜さをだれも見出さなかった
君の成しうるはかない業を誰が見ていただろう
だが 私は見ていた 見ていたんだ!
死んでしまった大木よ
亡骸はもうバラバラだ
気付いた時には もう 君は 消えていた
後には 殺風景という景色が残った
死んでしまった大木よ
天と地をつなぐ梯子よ
見てくれよ 空がどんどん遠くなってゆく
見てくれよ 地面がどんどん見えなくなってゆく
死んでしまった大木よ
君の死をせめて 血に染めたい
私の血を君のいた場所に注ぐよ
君に命があったことを 世界が知るために
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昔々、仕事の時にいつも通っていたとある場所に、大きな木が在りまして、いつもあいさつするような感じで見ておりました。
ある日、そこの場所に行った時に何となく違和感がありまして、何だろうと?と思ったら、いつもの大木氏が消えていたのでした。
わたくしは大木が大好きでして、その大木氏も敬愛しておりましたが、
ものの見事に拭い去られてしまったのです。
なんだろう、悲しかったです。お友達でした故。
「大木の死」
私の愛しい大木が殺された
彼は刃を見せられても逃げも隠れもしなかった
それで、逃げも隠れもしたことのある人間は
私の愛しい大木を殺した
ああ 君は逃げも隠れもしなかった
血は一滴も流れなかった
だから私は代わりに叫んでやった
ああ!!ああ!!と叫んでやった
死んでしまった大木よ
私は君を愛していた
だけどだれも君を愛さなかった
だから私は君を愛した
誰からも愛されない者よ
君は確かにそこにいた
天に向かって大きな手をあげて
ただずっとずっと突っ立っているだけだった君の周りを多くの人間たちが行ったり来たりしていた
君の周りで人間たちが
愛しあったり憎みあったりしていた
その中で 君はいつもコ・プレゼンスだった
誰が君に感謝した?
君はいつもコ・プレゼンスだったよ
雨が降れば雨よけとなり
カンカン照りの日は涼をあたえて
君はいつもコ・プレゼンスなのだった
その謙遜さをだれも見出さなかった
君の成しうるはかない業を誰が見ていただろう
だが 私は見ていた 見ていたんだ!
死んでしまった大木よ
亡骸はもうバラバラだ
気付いた時には もう 君は 消えていた
後には 殺風景という景色が残った
死んでしまった大木よ
天と地をつなぐ梯子よ
見てくれよ 空がどんどん遠くなってゆく
見てくれよ 地面がどんどん見えなくなってゆく
死んでしまった大木よ
君の死をせめて 血に染めたい
私の血を君のいた場所に注ぐよ
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