6月14日の記事
続けて白川静氏の著作をちびちび読んでおります。
中国の神話の世界では、東西南北の方神が、神意を伝えるために鳥型の神を従えていたというくだりが気になりました。
「風」という漢字は、その方神が神意を伝えるために鳥型の神を遣わすときの、その鳥型の神が羽ばたいている姿を現しているようです。
言わば、伝書鳩古代バージョンといったところでしょうか。
これを読んで、あれ、っと思ったのは、聖書のマタイの福音書にこのような記述があるからでした。
「バプテスマを受けたのち、イエスはすぐに水から上がられた。すると、見よ、天が開け、イエスは、神の霊がはとのように下って自分の上に来るのをご覧になった。見よ、さらに天からの声があって、こう言った。「これはわたしの子、わたしの愛する者である。この者をわたしは是認した」」。
イエス・キリストがバプテスマを受けた後に、神からの声がするのですが、その時に、鳩の形象が空に現れたというところです。
神の意志を伝える時に鳥の姿が上空に現れるというところが、古代中国の神話と似ているなあ、と思ったのですが。
何か関係あるのかな?う~ん。
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