東西梯子話
白川静氏の「漢字百話」をちびちびと読んでおります。
漢字には古代の習俗がそのまま形に残されていて、いろいろとびっくりぽんな読書体験ですw
その中で、一つはっとした記述がありました。
「降」や「陟」に使われている、こざとへんが、梯子を意味しているということです。
その梯子でなにが登ったり降りたりしているかというと、神であるということです。
ですので、「降」の字で、なにが降りてくるというと、神であるということです。
これで思い出したのは、聖書の創世記のとある記述です。
「・・・ヤコブはベエル・シェバからの道を行き、ハランに向かって進んで行った。やがてある場所に出たが、日も沈んだのでそこで夜を過ごすことにした。それでその場所にあった石の一つを取って頭の支えとして置き、その場所に横たわった。
すると彼は夢を見はじめた。見よ、地の上にはしごが立ててあり、その頂は天に達していた。そして、見よ、神のみ使いたちがそれを上ったり下ったりしているのであった」。
ヤコブという人は、アブラハムの孫で、のちにイスラエルという名で知られる人です。
彼は旅の途中で夢を見、天使たちが上り下りする梯子を見ます。
上の記述の後に、その梯子のてっぺんに神が現れます。
漢字のこざとへんの意味と、聖書の創世記の記述、大分似てますよね。
関連あるのかしら?
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