箪笥宇宙
ども~とぅらんく詩歌の会です^^
先回に続きまして、ポエム未満を載せたいと思います。
今回のは散文形式です。
「箪笥宇宙」
私は巨大な箪笥である
私は自分の内にある引き出しの数を把握することが出来ない
であるにもかかわらず、私は引き出しから引き出しを移動しているのである
または私は箪笥の中身でもある
であるにもかかわらず私は箪笥の前に立っている目でもある
巨大な箪笥の引き出しから引き出しへと移動しつつ たくさんの引き出しとその中身を把握しようとするが私の視界は限られていて 移動することによって視界から遠ざかって行く引き出しは闇の中に姿を消し 新たに視界に入って来る引き出しは数知れない
私は巨大な箪笥でありながら 箪笥の中の囚われでもある
私は私という謎に取り巻かれている 私は私から封印されている
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